ファミレスと僕

  • 売り出し方をつくるコーチング
  • 平山 紘介 コウスケさん

「売り出し方をつくるコーチング」

 

もはや日記ではないレベルの「こうすけ日記」
心理ブログよりもファンが多いとか・・
心の解説者の平山こうすけです。
密かにエッセイで人気の”僕のシリーズ”、
今回は「ファミレスと僕」についてお話をします。

子供にとって外食に行くことは、
特別なエンターテインメントである。
そして、移動に車を使っていくものならば、
特別な食事にプラスされ、より期待値が大きくなっていく。

「今日は外で食事をしようか?」なんて言葉が聞こえた時ほど、
美味しい物を食べる以上に謎のワクワク感が出ている幼い僕がいた。

当時の僕の実家の食事には、レトルトや冷凍食品は存在しなかった。
だから外食の方針にもファミレスやファストフードという選択肢が存在しない。

外食自体は少なくない家だったけれども、いく店のほとんどが
大人が嬉しいお店であったことが記憶に多く残っている。
僕はファミレスに行きたいのに。

今でも僕のお姉ちゃんとお母さんはホテルの食事が好きだ。
僕の幼少の時からこの傾向は変わることはない・・

そして、僕はこのバブルの残り香を放つ習慣が小さい時から苦手だった。
特に「軽くサンドイッチでも食べようか?」と言いながら、ホテルのテラスに
連れていかれた時ほど退屈なことはなかった。

当時から黙食がひと足先に行われる空間。ふざけることも出来ないし、
オモチャなんて絶対に売っていない。聞こえる会話も「あら、そーねー」
「いいかしら?」「おほほ」のような嘘くさい声しか聞こえないし・・

サンドイッチにしても、僕の憧れているツナマヨのサンドイッチなんてない。
パンに刺さっているスティックを抜いたらバラバラなことを覚悟するような
クラブハウスサンドであったりする。ツナ缶もマヨネーズもない僕の家の食べ物
と、何も変わらない食べ物に当時の僕には映っていた。

だからこそ、ファミレスに行くという僕の夢は、
小学校で友達の話を聞くたびに、ネバーランド級の存在に変化していたのだ。

ある日のことだ、僕が小学校から帰ってくると
「こうすけ、今日お昼は外に食べに行くよ」とお母さんが言う。
お母さんは仕事のはずなのに、僕とお母さんで外に行くというのだ。

そして、なぜか知らないおっさんが来て「何が食べたい?」と僕に
聞いてきた、僕は迷わず「ファミレスに行きたい!」とおっさんに伝えた。

なんかよくわからない状況の中で、僕はファミレスに辿り着いた。

ファミレスという空間は予想以上のものだった。
オモチャもあるし、メニューにはグラタンもハンバーグもある。
見たことのないデザートもあるし、ジュースもあった。

ファミレスに行けたことの感動に僕は満足をした。
だから何を食べたかも全く覚えていない(笑
ただ覚ええているのはお家に帰ってから、お姉ちゃんに
「あんた、なんで行ったの?私あのおじさん嫌なんだけど!」
とお姉ちゃんからきつく言われたことは覚えている。

その後も数回、僕とお母さんとおっさんでファミレス巡りをした。
ファミレスから帰る日のお姉ちゃんとお父さんはいつも不機嫌だった・・

あのおっさんはいったい何だったんだろう・・

ちなみに、令和のお正月に帰省した時に
僕はお母さんにその人のことを聞いてみた
「お母さん、あの小さい時の食べに行くおじさんてどうしたの?」
するとお母さんが言う
「えー?あの人はとっくに爺さんだよ。知らないよ」
とヘラヘラと流されてしまった。

 

 

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心の解説者®︎・エッセイスト 平山 コウスケ

 

 

 

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この記事の投稿者 心の解説者®︎・フリーライター・資生堂外部講師 平山 紘介 コウスケさん
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