公文と僕

  • スマホ上の空論
  • 平山 紘介 コウスケさん

「売り出し方をつくるコーチング」

 

もはや日記ではないレベルの「こうすけ日記」
心理ブログよりもファンが多いとか・・

心の解説者の平山こうすけです。
凄く人気の”僕のシリーズ”日記「公文と僕」
についてお話をします。

7月が始まり、僕の気持ちはすっかり夏休みだ。
深夜に起きて頭の中は上の空。勝手にウキウキするし、
何も始まってもいないのに楽しくなるし、
予定もないのに、良いことが起きそうな期待をしている。

夢は寝てから見るものなのに・・

夏休みまでも、数えられる期間に入るのが7月の特徴だ。
しかし、夏休みになるとセットでついてくるのが宿題。
夏休みの宿題という子供が明らかに嫌がるものを
大人は出して、子供が嫌がる反応を喜んでいるとしか思えない
夏の代名詞だ。

子供の頃の僕には、夏休みの宿題が2種類あった。
学校からの宿題と公文からの宿題だ。
学校からの宿題も、やらなければいけない感なだけで
もう嫌だったのに、公文の宿題は「1日5枚」
日数×枚数なことが僕に絶望を与えた。

日数×枚数ってなんだ?
そもそも、質よりも量をとる作戦が最悪だ。
僕はバカだけれども、バカな子供ほど量を嫌う(笑

そんな教えだから、数が多い方が凄い!
大きい方が凄い!量が多い方が凄い!高い方が凄い!
と大きさや量や値段で判断する人間が増えるんじゃないのか・・
と、数さえ熟せない時点で、僕の頭の弱さが出てしまう。

セミがウィンウィン鳴き始めている。
公文を1枚やって、まとめているホチキスの芯に向かって
折り目をつける。
めくった先には2枚目の壁が僕の眼下にある。

午前中の涼しい間に宿題を終わらせなさい!とお母さんが言う。
暑くなる前にと信じていたけれど、夏は午前中も十分に暑い。

外にはラプラドールのアンディが歩き回る。
僕はつまらないから2階に上がる。
2階に上がると「来ないで!」とお姉ちゃんの
突き刺すような声が響いた。

定期的に向かう公文に宿題の提出があった。
サンプルババアとあだ名の付いた先生が硬い表情で
僕の中途半端な宿題をチェックする。
「終わっていないところ、書いていないところを
まとめておいたから、もう一度ね」
部下にノルマを与えるように渡す。僕はブルーのカバンに
宿題を再度しまった。

こんな日は家に帰っても怒られる。
「なんでやっていないの?お姉ちゃんはやっているのに!」
と決まってしっかり者の姉を引き合いに出されてしまう。

僕はやっていない分の宿題をいつもカバンに入れていた。
お姉ちゃんは僕に近寄って言ってきた。

「あんたバカなの?やっていない宿題を、わかる場所に
入れておくなんて?」

えっ?と驚いてお姉ちゃんの話を聞いた。

「こっちきて見てみな」と姉が言う。
お姉ちゃんの部屋についていく、姉は部屋のピンクの
絨毯をアラジンの扉のようにめくった。

めくられた絨毯の下には、
姉のやっていない公文の宿題が隠されていた!
絨毯の下に!

お姉ちゃんはやっぱり頭がいい。
生きる力が強いというのか・・
優しいけれども、ちゃっかりしている・・
僕は夏が来るたびに思い出している、あの衝撃を。

 

公文や夏の作文に恩義を感じております。

 

ブログをご覧頂きありがとうございます。

日々向上される皆様を心から応援しております。
心の解説者®︎・エッセイスト 平山 コウスケ

 

 

 

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この記事の投稿者 心の解説者®︎・フリーライター・資生堂外部講師 平山 紘介 コウスケさん
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