防災無線

  • スマホ上の空論
  • 平山 紘介 コウスケさん

「スマホ上の空論」

もはや日記、ブログではない領域の「こうすけ日記」
本業よりもファンが多い今の現実・・
エッセイストの平山こうすけです。

今回は「防災無線」についてお話をします。

大人になるほどに、時間が正確に見えてくる。
朝の起床の時間。人との約束の時刻。仕事の予約時間。
時間はお金では買えない。だからこそ時間に厳しい人も多くいる。

時間にルーズなことはだらしなく。
時間に正確な人は誠実であり、得をする。

けれども子供の頃に持参をする時計はなかった。
時計は大人の象徴であり、公共の時計か、防災無線の音楽が
子供の時計代わりだった。

夏の夕方17時30分に、帰りの音楽が無線機から流れる。

「もうお家に帰る時間だ」と子供達が聞き流しながらも
流れる音楽を耳にする。

僕は、このちょっと切なくなる帰りの音楽が好きだった。
「遠き山に日は落ちて」や「夕焼け小焼け」の音楽。

「今日の1日も終わってしまった」と子供ながらに思いながら、
もうすぐ夜になってしまう寂しさに、帰る家路。

大して楽しい遊びもなかったくせに、帰るとなると楽しかったのだと、
自分勝手に思い込んでいた。

楽しかった思い出を胸に、家に近づく僕。

家までの直線道路についた頃には
「なんで宿題をやっていなかったの!」と言われる
母親の恐怖を思い浮かべる。

「やっぱり帰りたくない、また怒られるのだから」
僕の澄んだ心は、恐怖に怯えた世界一、濁った気持ちに変化している。

「なぜ、宿題があるのか」
「宿題という恐怖のきっかけ素材が嫌で仕方がない」

そんなどうしようもないことを考えながら家に着く僕。
僕は、玄関ではなく裏口から家に入る。

すると犬のアンディが嬉しそうに僕に吠えた!
「ワン!ワン!」ハアハアしながら嬉しそうにするアンディ。

アンディのチャイムによって僕の不法侵入は、母親に見つかった。
そして案の定、僕は怒られた。

怒られた僕をみてお姉ちゃんが追撃をする
「あんたバカでしょ。宿題をやってから遊べばいいのに」

僕は自由だった時間を思い出す。
あの無線機から音楽が流れるまでの自由な時間を。

「計算ドリルの答えを見れば簡単だ!」と息込んだ僕に、
今日の宿題は漢字の書取りという試練が僕を待っていた。

 

 

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心の解説者®︎・エッセイスト 平山 コウスケ

 

 

 

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この記事の投稿者 心の解説者®︎・フリーライター・資生堂外部講師 平山 紘介 コウスケさん
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