「売り出し方をつくるコーチング」

楽しい時間はすぐそばにある

心の解説者の平山コウスケです。
今回は「波乗りおじさんと僕」
についてお話をします。

夏の朝は早い。
４：３０にもなれば外は明るく、
海の周りではすっかり朝の空気が流れる。

立夏が過ぎるまでは５時を過ぎないと
明るくならないから、ゴールデンウィーク
が過ぎた頃からの季節が一番好きだ。

東金高速を降りて波乗り道路を走り、
波乗り道路の横には九十九里の景色が壮大に続く。

湘南の１３４号線沿いほどリゾート感は
ないものの、千葉北を好きなサーファーにとっては
この見慣れた景色も気持ちが高まる光景だ。

サーフィンにとって一番大切なのは『風』
どんなに良いうねりがあっても風があわないと
難易度も上がるし、走るラインが消えてしまうからだ。
だから風が合うことに越したことがないのだけれど、
むしろ無風であれば、もっと問題がなく良いのだ。
だから風のまだ吹かない超早朝に海に向かう。

５時から７時までの早朝のサーフィンをして
車に戻ると、車の近くにいつもいるおじさんがニコニコしていた。

「昨日よかったよね！！」
「今日はどお？水もあったかい？」とおじさんが訪ねてきた。
「良かったですよね！今日は気温も暑いし、
ウェットフルでなくても大丈夫ですよ！」
と僕は返した。

おじ「その板薄いし、カッコイイね〜高いでしょ？」
僕「高いです・・でもこれが好きなんですよね」
おじ「今高いもんね！ロングだと３０万するんだよ！」
おじ「俺おじいいちゃんだからさ、お金ないじゃん（笑
だから、３本しかないのよ。３本同じ形でいつもこれ！」

僕「３本もあるんですね。ハーバーの板３本ですか？」
おじ「ハーバーと、ウェーバーとdano」
おじ「でもみんな高いからさ、俺なんてみんなメルカリ！
メルカリは安いよ！この板１３万！」

おじさんは自らをおじいいちゃんといいながら、
メルカリで購入をするメチャクチャ若い人だった（笑

僕「おじいいちゃんじゃないですよ、若いし
いつもカッコよく乗ってるじゃないですか」
おじ「君もいつもいるよね？仕事してないの？
俺はおじいいちゃんだから仕事してないんだよ」

僕「お兄いさんは、おいくつなんですか？」
おじ「俺、７３歳」
おじ「７時にいつも来るけど、これが俺のサマー
タイムなのよ！冬は９時くらいね」

７３歳にはとても見えない。波の乗りこなしと、
明るさと元気。持ち物もどれも綺麗にしているし、
魅力的な７０代の生活を送っている。

おじさんは準備をしながら話を続けた。
僕もポリタンクのお湯をかぶりながら話を聞いた。

おじ「俺の板１１キロあるの。重いでしょ？」
僕「１１キロ！それは重いですね。」
おじ「だからさ、ハンドキャリア使って運ぶんだけど、
これで４本目で、３本盗まれたんだよここで」
おじ「ここにも悪い奴いるんだね」
おじ「板が重いでしょ。だから車をなるべく前の方に
停めたいの。運ぶの大変だから」
僕「ここ縦列駐車だし、前はなかなかキツくないですか？」

おじ「それがさ！！この前たまたま先頭が空いてたの！
嬉しくなちゃってさぁ、ルンルンで海に入って上がったら、
俺のパンツがないのよ！」
僕「僕もパンツ忘れることありますよ（笑」
おじ「パンツは忘れてないよ！パンツがなくなったんだよ！
おじいちゃんのパンツ盗むなんてやべーだろ？笑」

その話は車上荒の話のようで、
車の小窓を破られて、ズボンを引きづりだし、
ポケットの財布を盗まれた話だった。

おじ「だからさ、海に来るときはお金と
カードは持たないことだね」
とニコニコしながらおじさんは続けた。

けれどもおじいちゃんのパンツを盗む
部分が脳裏に焼き付いてしまい、
悲惨なお話なのに、おじいいちゃんのパンツ
だけがインスピレーションされた。

おじ「まーいろいろあるよね。
ところでさ、これから一緒に入らない？」
僕「いえ・・僕２時間入ったので、仕事に行きます」
おじ「仕事してんだ！タフだね。
せっかくと思って、じゃあまた来週だね」

僕には一宮と片貝にそれぞれに、いつも会う
知り合いがいる。
知り合いたちもローンウルフのように、
夏も冬も、いつも一人で来ている。

趣味と日課が重なっている
この趣味が、もっと大きく変わる予感がした。
明日も３時の目覚ましと共に
みんなに会いに行く。

ブログをご覧頂きありがとうございます。

日々向上される皆様を心から応援しております。
心の解説者®︎・フリーライター　平山　コウスケ

心の解説者®︎・フリーライター・ポジティブ心理・サイコパス・講師・売り出し方・コーチング・平山　紘介　コウスケさん