町中華と僕

  • スマホ上の空論
  • 平山 紘介 コウスケさん

「スマホ上の空論」

もはや日記やブログの領域ではない「こうすけ日記」
読者に役立つヒントが見つかれば幸甚です。

解説者の平山こうすけ
今回は「町中華と僕についてのお話です。

 

二十四節気の「小満」を迎え、
新緑の青々とした木々を見るだけで、
心の奥から夏の訪れを嬉しく感じる。

僕の中では夏だけれど、世間では春であり、
スポーツジムにも夏に向けた挑戦者たちが、
鍛錬と向き合っている姿が多くなった。

ダイエットをする人にとって「中華飯」は大敵だ。
中華飯を好む以上、今の姿は変わらない」という名言ほど、
食事制限する人ほど「中華」という言葉に興奮するものだ。
それは「Spirited Awsy」の映画でも表現されている。

僕の幼い頃、家の近所に一龍という町中華のお店があった。
おじさん1人で営む町中華で、店内はいつもガラガラだった。
幼い僕一人で、席の高いカウンターに座ると「はいよ!」とチャーハンが置かれる。

ベトベトした気持ち悪い赤いテーブルに、置かれたチャーハン。
子供に口には大きすぎる食べづらいレンゲ。

僕がチャーハンを一口食べるごとに、目の前のおじさんが
「美味いだろ?」「美味いだろ?」と話しかけてきた。

母親のチャーハン以外にチャーハンを知らない僕にとって、
このチャーハンが、美味いのか?不味いのか?はわからなかったけれど、
僕は母親の作ってくれるピーマン入りのチャーハンが大好きだった。

「美味しいよおじさん」と僕は言う。
でも店内に人はいつもいなかった。

僕は味にうるさいお姉ちゃんに一龍のチャーハンを判断して欲しかった。
お姉ちゃんは今現在もグルメで、その厳しさは当時から美味しんぼの
海原雄山級の説得力だ。

「お姉ちゃん、お姉ちゃん、一龍のチャーハン食べに行こうよ」
と僕はお姉ちゃんにしつこく頼み込んだ。

すると姉は「あんな汚い店やだ!無理!」しか言わない。
「なんで、おじさん美味しいって言うんだよ」と僕もさがらなかった。
すると姉は、これでもかのように僕に強く言ってきた。

「あそこの、コップ。誰が飲んだかわからない
ワンカップの空きコップでしょ!そこから嫌なの!」

確かにそうだ、ラッキーだとカッパの絵が貼ってある。

僕が中学生になる頃には、今の居酒屋さんに変わってしまった町中華。
コップにも手を抜いていたおじさんはケチだったのかなぁ・・

新緑の香りが広がる帰り道に、
僕はダイエットに大敵の中華の始まりを思い出していた。

 

 

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心の解説者®︎・エッセイスト 平山 コウスケ

 

 

 

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この記事の投稿者 心の解説者®︎・フリーライター・資生堂外部講師 平山 紘介 コウスケさん
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