「スマホ上の空論」
もはや日記、ブログではない領域の「こうすけ日記」
本業よりもファンが多い今の現実・・
エッセイストの平山こうすけです。
今回は「お盆の営業」についてお話をします。
お盆は本当に全国的な休みだと感じた。
いつもやっているお店は閉まり、平日なのにショッピングセンターは
土日のような混雑をしている。
僕は自営だからお盆を休みにするのか、仕事にするのかは
自分の判断になる。
仕事のスタッフは休みをとって帰省をするが、毎年、僕は休まない。
「休日でさえ仕事をするんだ!」といった自己満足ではなく、
多くの人が休む時期は、海も道路も混むし、
あえて混雑する日に休みを選択してもすることがないからだ。
でも来店されるお客様からは「偉いわね、お盆なのに自営は大変ね」
と声をかけられる。
「そう言って頂けるととても嬉しいです」としか返す言葉がない。
このお客様の台詞は年末にも同じことを言われる。
「年末なのに自営だと大変ね」と。
僕の両親も自営だ。お父さんが他界してからはお母さん一人で
お店を営んでいる。
幼い頃からこの台詞を僕は聞いていた。
「自営だと大変だね」
僕は、子供ながらに両親は、大変な仕事をしているのだと思い込んでいた。
けれども、僕が大人になるにつれ、その「大変だね」が
「不安定な収入で安定しないからね」いう意味があることも知った。
僕自身が、経営してみて、その通りに不安定な世界を経験した。
そういう意味もあったんだなと、改めて感じてしまう。
不安定な環境の中で、両親は僕と姉を育てたのかと。
僕の自営はもうすぐ19年目を迎える。
約20年も続けてみると、もう何が大変だったのか?
損か得かも、よくわからない。
お金が残るわけでもなく、ただ自由な時間は得たのは確かなことで。
お母さんの自営でいえばもっと長いから、この感想以上のことだろう。
お盆の営業中、ブログを書きながら僕は、お母さんを想い電話をかけた。
「もしもし、お母さん。お盆も仕事だと思うけれど、
みんなで少し会わない?お盆だし」と僕。
「えーいいよ忙しいから。」とお母さん。
「そしたら、来週にでもみんなで会おうよ!」
僕はこれまでの自分を見直しながら、お母さんとの時間を考えた。
「えー困るよ。来週から1週間ギリシャだから」とお母さん。
「(1週間ギリシャだから・・)また行くの?この前イギリスに行ったのに」と呆れた僕。
大変、大変と言いながら、お母さんは自分のやりたいことに真っ直ぐだ。
時間があれば海に行く僕も、そこがエッセンスなのだろう。
うちのお母さんは頻繁に旅行へ行く。それも海外に一人でだ。
どんな海外情勢でも行ってしまうから、心配しても止めても無駄になる。
出川英語級のメンタルで、気にもせず各国を周っている。
「わかった、また連絡するよ」と僕は電話を切った。
お母さんと同世代でそんなエンジョイライフをする人は多くはいない。
電話を切った後の僕の心には、さっきまで文章に書いていた、
冒頭のノスタルジックな時間を返して欲しかった笑。
「自営だと大変ね」大変の意味が不安定か・・
「自営だと大変ね」・・なんか、良い話だったのに・・笑
「自営だと大変ね」が、なんか大変ではなく、母は超越している。
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心の解説者®︎・エッセイスト 平山 コウスケ
心の解説者®︎・スマホ上の空論・エッセイ・随筆・ポジティブ心理・エッセイスト・ユーモア哲学・売り出し方・コーチング・平山 こうすけ コウスケさん