ノビルと僕

  • 売り出し方をつくるコーチング
  • 平山 紘介 コウスケさん

「売り出し方をつくるコーチング」

 

もはや日記ではないレベルの「こうすけ日記」
心理ブログよりもファンが多い現実・・
心の解説者の平山こうすけです。
今回は「ノビルと僕」についてお話をします。

僕が早朝の土手を歩くと、春から初夏への変化を感じる。
季節の変わり目は風も様々で、北風が吹く日もあれば、
南風が吹く日もある。

気持ち良い春の風を胸いっぱいに吸い込んでみる。
朝の香り、草の香り、海の香り・・そして、
「ゲホ、ゲホ」と花粉を超えて黄砂を吸い込む・・

このくらいの装備が必要な世界も近いのかもしれない。

僕の実家の近くには土手はない。けれども土手の思い出は多くある。
ソリを使っての土手滑りや、お姉ちゃんとの野蒜(ノビル)の採取だ。

僕たち姉弟はノビルをやたらと採取した。
そこまでネギに困っていたのではないのに、やたらと取った記憶がある。

お姉ちゃんはノビルに味噌をつけて食べたり、
納豆の薬味に使用していた。

線香花火みたいに小さい草だから、球根から赤い部分まで
ほんの少ししかない、儚いネギの記憶がある。

今の僕はノビルを食べることはないけれども、
定食屋さんへ行ってエシャレットを見ると当時を思い出す。

懐かしくて美味しくもあるし、
なんでこんなネギ(ヒガンバナ科で以前はユリ科)に味噌をつけて
食べていたんだろう。
美食家のお姉ちゃんは、子供の頃から形成されてたに違いない。

素材の味を一番に大切にし、季節の味も尊重する姉。
四季折々の食材を受け入れて、和食、洋食それぞれの技法を尊重する。
腕自慢、素材自慢ではなく、ノビルのような雑草も受け入れる姉。

お姉ちゃんは、社会的に見たらワイン好きの中年だけれど、
僕もお姉ちゃんも食べものにまつわるエピソードが多いからしっかり姉弟だ(笑

定食屋さんでエシャレットを見ながら物思いにふける僕。
僕の視線の横に座る、江戸川ダディの昼食に目が止まった!

御年70はすぎるダディが昼から揚げ物とビールを嗜む。
鬼平だってこの時期にはアサリのヌタで一つなのに、揚げ物!!

令和のダディはだてに平成をジャンプしていなかった。
姉との思い出に浸る僕に、こっちの記憶がブラシアップされる。


定食屋さんでの相席コント。

あのダディがトイレから戻るまでに、僕があの揚げ物を食べきったら、
ダディはどんな表現をするのだろう?

考えると面白くなった。

コントでは食べ物だけれど、現実にはビールを飲み干すのも
僕的にはやってみたいかもしれない。(ビンの中身)(コップ内NG)

コップのビールは流石に飲めません!!
そんなジジイとじいさんの関節キッスなんて、カルピスウォーターでも
実現しないから!!

はじける青春。
はじけ切った生瞬。

もうすぐ夏が来る。

 

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心の解説者®︎・エッセイスト 平山 コウスケ

 

 

 

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この記事の投稿者 心の解説者®︎・フリーライター・資生堂外部講師 平山 紘介 コウスケさん
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