塾と僕

  • 売り出し方をつくるコーチング
  • 平山 紘介 コウスケさん

「売り出し方をつくるコーチング」

 

もはや日記ではないレベルの「こうすけ日記」
心理ブログよりもファンが多い現実・・
心の解説者の平山こうすけです。
今回は「塾と僕」についてお話をします。

まわし手紙のお話について、女性の読者から
とてもエモーショナル(感情的な)というコメント
を多く頂きました。ありがとうございます。
アンコールを頂いたので今回もこんなお話をご用意致しました。

中学2年生の僕。
受験とかではなく成績が良くないからの理由で
僕は個人指導の塾に通っていた。
個人指導といっても大きな部屋に机があるだけで、
それぞれが違う勉強をしている教室のような塾だった。

建物の2階にある塾で、1階の扉を開けると
ホコリ臭い図書館のような臭いが漂うから
入り口から嫌いだった。

僕は滑落したら死ぬかのような階段を登り部屋に入る。
先生のところへ行き、その日の項目のテキストを受け取る。

僕はこんなにも嫌なのに、この塾に通う理由は1つしかない。
他校からもこの塾に通うM中の山田が好きだったからだ。

ストーカー紛いだけれども、名札をしているから名前だけ知っていた。
僕の座る席の斜め45度に山田はいた。
いつも英語のテキストなんて解くよりも、山田と目が合わないかと
そればかり考えて1時間の勉強時間を過ごしていた僕。

たまに山田と目が合った日には
一瞬が永遠になるほどの興奮を僕はしていた(笑
(もはやただのストーカーだ)

バカ全開で塾に通う僕。
塾ではなく山田に会いたくて、僕は塾に行っていた。

塾のない日には、お姉ちゃんのカセットテープを
盗んでは流れるラブソングに山田を重ねて聞いていた。

勝手な僕の片思いだけども、好きでしかたなかった・・

いつものようにホコリ臭い階段を登る。
今日は水曜だから山田もいる!下の名前なんだろう・・

そんなハチ切れる程のドキドキの中
僕は部屋に入った。
いつものように斜め45度前に山田がいる。

1時間が経って、僕は部屋を出る時間になった。
すると出口のところに山田の友達が僕に手招きをしていた・・

僕は青ざめるほどに怖くなった・・・
「とうとうバレた」心の中にそれしかなかった。

僕は出口のところに行った。
すると、授業中の山田が出口のところにやってきた。
山田と山田の友達、と僕。

心の中で「終わった・・・」
それしかなかった。

山田の友達は肘で山田を突きながら、
山田は頷いて僕に手紙を渡してきた。

倒れそうなくらい可愛い山田から僕は手紙をもらった。

僕が手紙を受けとると、山田は颯爽と部屋に戻った。

山田の友達はニコニコしながら「ありがとね」とだけ言って
いなくなった。

僕はホコリ臭い階段に残された。
僕は、怖くてしかたなかった。
今までのしつこい行動も、勝手に好きになっていたことも・・・

この山田からもらった手紙にはきっと
「あんたこっち見ないでくれる」
なんてことが書いてあるんだ・・

僕は後悔をした、勝手に恋をした自分に。
こんなにも彼女を思い詰めさせたなんて。

僕は手紙を読まず、ゴミ箱に山田の手紙を捨てた
怖かった。現実が受け止められなくて。

次の週。
水曜日になっても山田の姿がなくなった。

なんでいなくなったのかを僕はわからない。
「何でだろう」という不安しかなかった。
もう45度前に山田はいない。

「何で僕は手紙を読まなかったんだろう・・」
「手紙にはなんて書いてあったの?」

その日から僕は手紙は向き合って読むと決めた。

 

ブログをご覧頂きありがとうございます。

日々向上される皆様を心から応援しております。
心の解説者®︎・エッセイスト 平山 コウスケ

 

 

 

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この記事の投稿者 心の解説者®︎・フリーライター・資生堂外部講師 平山 紘介 コウスケさん
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