漁港と僕 summer

  • 売り出し方をつくるコーチング
  • 平山 紘介 コウスケさん

「売り出し方をつくるコーチング」

 

親からみたら、みんな子供だ。

心の解説者の平山コウスケです。
今回は「漁港と僕 summer」
についてお話をします。

お盆が近づき始め、少し日の出が遅くなり始める
8月上旬。
早朝のガソリンスタンドではヒグラシの鳴き声が
響き始める。

ヒグラシを耳にすると秋の感じもするけれど
早朝の涼しい時間帯にもノスタルジックな音色を奏でる。

僕はヒグラシが好きだ。
楽しい会話を妨げるミンミンゼミの魅力。
一人遠くを見つめるときに耳に届くヒグラシ。

そろそろ朝焼けが見えるかな?
と思いながら僕は漁港へ向かった。

漁港はまるで眠らない街のように人がいる。
漁に向かう漁師、深夜から釣りをする釣人。
そして朝焼けと共に波に乗るサーファー。

僕らの夏は、貝殻と海猫と船の多い
この場所で朝を迎える。子供の公園だ。

次々と従列駐車の場所に車が入る。
そこにドンである73歳のハッシーが来た。

決してゴリラではなく(笑
ドゥエイン・ジョンソンのような風格のハッシー。
こんな73歳なんていないよ・・・

ハッシーには肩サイズの波にも乗せてもらい、
時には「もう帰るの( ; ; )」なんて寂しい顔されたり、
足りない道具をプレゼントされたり、僕の板を貸したり。
僕らの夏はまだ終わっていないけれど、
ハッシーは誰よりも一番自由な子供。

サーフィンの準備をし始めると公園には
どんどん子供たちが集まり始めた。

短パン姿で「腰いてーよ、あちこち痛くて」
「おはよ」なんて声が響き合う。

67歳のクワちゃんが言う
「オレもう仕事を引退したいよ、体痛くて」
73歳のハッシーが言い返す
「もう先が長くないんだから、もっと自由になりなさい」
クワちゃんが言う
「お前に言われたくねーよ!!」

クワちゃんも若い、見た目も話した感じも50代と
僕は思っていた。実年齢を知った時には衝撃的だったなぁ。

「クワちゃん!そこ立たないで!頭の照り返しが強いから」
ハッシーの悪い癖が出る。
「お前が言うな!笑」クワちゃんが笑顔で言い返す。
「私は帽子を被るから、大丈夫ですよ」
嬉しそうな笑顔のハッシー。

みんな子供だ。

なんだろう?このストレスさえ意識をしない時間。
そうだ・・小さい時にはこれが当たり前だったのに、
僕が大きくなったんじゃなくて、見ていなかったんだ・・

海猫が空を飛ぶ。
汗ばんだ体にウェットを着る。
ココナッツの香りのするWAXを板に塗る。

ここには花火もフェスもないけれど、
子供たちの声が響く。僕らの漁港。

僕らの物語はまだまだ続きます。

 

ブログをご覧頂きありがとうございます。

日々向上される皆様を心から応援しております。
心の解説者®︎・フリーライター 平山 コウスケ

 

 

 

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