「売り出し方をつくるコーチング」
心の解説者®︎ 平山です。
タクシーのおじさん再会
肌にあたる風は夏であったり
どこか秋であったり、
他人の主観では判断できない9月になった。
沢山いたセミが鳴かなくなってきて、
公園のコオロギの声が響くのは
季節の変化だ。
夏には高いところから虫が鳴き
秋には低いところから虫がなく
季節は変わっても僕がいく定食屋は同じだ。
大きな暖簾をくぐり、大きくそびえたつホワイトボード
には定番のメニューが記載され、
ふだ風の短冊にはその日の一推がアピール
されている。
この独特のひらがなとカタカナの組み合わせ。
以前おかみさんに「おしたし」ではなくて
「おひたし」ですよね?と尋ねたことがある。
おかみさんには「えっ?変?」と素でお返しされてしまった。
確かに正解なんてどうでもいい・・
物さえ伝わればいいのだから(笑
僕は「マーボどうふ」を注文をした。
その時、あの頭髪の少ないタクシー運転手さんが
来店した!
ネタ集めに来店したわけではないけれど
なんていい日なんだ!と僕の心は高鳴った!
「おじさん!写真とらせて頂いてもいいですか?」
と僕が尋ねた。
「おっ!」と粋な返事を頂いた。
この方が僕のBLOGに3度登場したおじさん(拍
最初に「オレが噛み砕いてやろーか?」
の名言を生み出し
次には「あーあいつ。知り合いじゃねーよ」
を発言した頭髪の少ないおじさんです!
しかし店内には僕とおじさんの2名しかいない。
ここでドラマは生まれないし、僕は日常会話をした。
「おじさんは鶏ももにしたんですね!僕はマーボです」
「あーうめーんだよこれ!あとカボチャ!」
おじさんは箸を進めながら険しい顔で言ってきた
「もー車の仕事は終わりだよ。誰もいねー」
後ろで流れるTVでも航空会社のリストラのニュースが
配信されている。
「おりゃもーダメだ。来年でこの仕事辞めるんだよ」
とおじさんは、はに噛んだ笑顔で僕に伝えていた。
「オレさ脳梗塞4回もやってんだよ、だから次は死ぬだろ?
昔は女房も心配しててな・・・」
しんみりとした空気が流れた。
70代で4回?の脳梗塞からの回復もすごいけれど、
気の毒なことを僕はおじさんに話させてしまった。
「奥さん亡くなられていたんですね・・」
うつむく僕。
「いや、ピンピンしてるよ(笑
江東区の方でもんじゃ焼きやってんだよ!」
おかみさんも僕も唖然とした
おじさんの話は続き
「でよ、オレが仕事辞めんなら死後の年金手続き
やりたいから教えろっていうんだよ(笑
かじるのはスネどころじゃねーな(笑」
と大笑いをしていた。
やはりこの人には敵わない。
けれど本当にやめてしまうのかな??
人の人生の選択を他人が決めることはできない
けれど「いつものままで」を僕は願ってしまう。
いいことないな〜と思っていたくせに
「いつものままで」と思う僕は
おじさんに今の良さを教えて頂いた。
ブログをご覧頂きありがとうございます。
頑張る皆々様を応援しております。
心の解説者®︎・構成ライター 平山 コウスケ
心の解説者®︎・構成ライター・講師・売り出し方・コーチング・心理・平山 紘介 コウスケさん