タイ人マキさんと僕

  • 売り出し方をつくるコーチング
  • 平山 紘介 コウスケさん

「売り出し方をつくるコーチング」

 

心の解説者®︎ 平山です。

 

タイ料理と姉

小学生の頃の僕の家では
ご飯が定期的にタイ料理だった。
マキさんというタイ人女性がいて、
家で料理をしてくれていた。

今覚えばなのだが、なんであの人が
あんなに家にいたのかは親しか知らない(笑

マキさんはとても料理が上手で
僕の母にタイ料理を伝授していた。

ガパオもあればエビチリもあり、ビーフンや
グリーンカレーなどタイ料理の原点はマキさんにある。

味覚の変わっている僕はタイ米が好きだ。
そんな味覚だから先日の寿司屋ではクエをブリ
という先入観による間違いさえ起こしてしまう(笑

しかし子供の頃からタイ料理だのインド料理を
ネイティブからによる指導を受けていれば
日本料理の繊細さを遠く感じるのも仕方がない。
でも僕が好きな料理はタコスだ!

マキさんの作るエビチリはブラックタイガーを
使った中華のエビチリとは違うエビのすっぱ辛いエビ
の料理だった。
だから殻付きのままエビをボリボリ食べるエビチリを
記憶している僕は、その後、中華屋さんで恥をかく。
「なんでこんなにエビが小さいのか?」
「なんでこんなに甘いのか?」
僕が違っていたことに気づくには時間が必要だった。

殻付きのエビを丸ごとフライパンに投げ込む
マキさんの性格は、僕の姉にも影響が出ていた。

マキさんがいう「タイの人は英語とタイ語は当たり前」
「あなた英語できないのおかしい、英語は必要」
とテスト前の姉に説教をしていた日があった。

先生をかって出たマキさんを信じた姉は
マキさんから英語のレッスンを受けた。

・・・数時間後

マキさんが姉に言った
「もういいよ!これで60点は取れるからOK」
なんか楽しく終わったように見ていたのは
僕や親だけだったのだろう・・

30年経った今、姉からその当時のことを聞いた。
姉は「あの時マキさんは60点でOKって言ったけど、
私の学校60点が赤点なのにひどいって泣いたんだよ」
「あいつ適当過ぎる女にしか思えない」

その時、やっぱり明るい家族だった認識と、
マキさんは確かにお節介でおおざっぱだけど
他国の人にこんなにも尽くしてくれた素敵な人に
僕も姉も感じている。
今でもうちの実家のエビチリはマキさんの味だ。

マキさん何しているのかな?
とガパオライスを食べながら思う僕でした。

 

頑張る皆々様を応援しております。
心の解説者®︎・構成ライター 平山 コウスケ

 

 

 

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