寿司屋と僕

  • 売り出し方をつくるコーチング
  • 平山 紘介 コウスケさん

「売り出し方をつくるコーチング」

 

心の解説者®︎ 平山です。

 

大切な人との食事

回転寿司が時間待ちで並ぶことの多い時代に
すっかりいい歳(40代)の僕はカウンターのある
お寿司屋さんへ足をはこんだ。

入り口は誰もいないかのように静かで
のれんを潜ったら最後、もうかっこうをつけるしかない。
僕の気持ちよりも今日は同行者がいる。

この人に恥をかけるわけにはいかないし、
男なのだからここはカッコよくいくしかないんだ!
のれんを潜った先には綺麗な店内が広がっている。
「へいっ!らっしゃい!」喉太い威勢のいい声が響く。

「お二人ですか?」
「はい・・」
「カウンターで?」
「はい」
年配の店主が案内をする。
「もしよろしければ、中央の方がネタの見れますよ」
「あーーーー。お願いします」

僕らは広い店内のカウンターの中央に座った。
「やばい・・ソロじゃん」と内心に思った。
確かに、目の前にあるテーブル上の長細いお寿司屋さんの
冷蔵庫?は久しぶりに見た。
最近のお寿司屋さんの冷蔵庫は平たいのだとここで知った。

「なんにします?」と板さんが言う。
「え・・・・メニューないし・・」と思いながら
戸惑う僕は気持ちを抑えなが、カッコよく言った。
「特上2つで!」
「お椀はどうします?」
待ってくれ・・・気持ちも落ち着かない僕に責めないでほしい。
「あ・・後にしてください」

そもそも、何も飲んでないのにイキナリ味噌汁飲む人がいるのか?
そう思いながら、頼んでしまった特上寿司を僕はまった。

なんて綺麗なんだ?
これが特上の寿司なのか?
ここはカッコよく白身から食べるのが粋なのさ!
だから僕は皿の上にあった白身に手をつけた。

自信満々に僕は言った
「美味しいブリですね!」
「いえ、クエです」
やってしまった・・もはやもう戻れない・・
食べた油感や、濃厚さ、そして特上の白身はブリだという
勝手な先入観を持ってしまっていた僕がいた。
客数のまだ少ない店内で救われたものの
板さんの野太い声は確かに響いていた。

もうだめだ、恥ずかし。
特上の白身をブリと決めつける僕がいけないのだけれど、
白身なんて目をつぶってもいないのに、わからない僕がいる・・(笑
しかも、隣に大切な人のいる中央カウンターで。

板さんは優しくつぶたいてくれた
「仕方ないですよ、いいネタですし白身は難しいから」
赤身を間違った時にはどうすればいいのか?
余計なプレッシャーに感じる。
もはや今だけは話しかけないで欲しい・・
口の中に広がるクエのお寿司はとても美味しい。

丁寧に陳列されている冷蔵庫から、板さんがパットを出してきた。
何やら、こも巻きされた様な魚たちを一つ一つ綺麗に裸にしていく。
「仕方ないですよ、これがシマアジ、これがクエ」
パットの中のサクを見せながら板さんが心痛いフォローを出してくれた。
もういいよ・・・見ても食べてもわかっていない恥ずかしい大人なのに
そして隣には大切な付き添いがいるのに(泣

この場を誤魔化して逃げたい僕は威勢を張った。
「その貝ください」
「どちらで?」
やばい・・やってしまった・・
冷蔵庫には2種類の貝が並んでいる。
見るからに右が赤貝だけど、隣はしらない・・

でも、言ってしまったからには僕は逃げなかった
「両方ください!」

?????
やばい、またこのパターンだ。言わなければよかった。
腕の良い板前さんの包丁で化粧されたこの寿司はなんなのか?
こんなにデコレーションして登場させないで欲しい。

僕は箸で寿司を横に倒してからつまみスマートに口へと運んだ。
またネタが何かわからない。食べて美味しいけれど?貝は貝だ。
貝ってこんなにも美味しいのか!あっさりと思いきや
しっかりしたボリューム感がある!貝って美味しい!
またここで下手にネタの名前を言って地雷を踏んでも恥ずかしい。

グラスに注がれた獺祭を一気に飲み干して気持ちを落ち着ける。
「貝ってこんなにボリュームがあると思いませんでした!
貝ってこの時期(夏)が旬なんですね!」
僕は板さんに感想を伝えた。
「ホッキ貝は食べ応えありますから!冬はもっと上手いですよ!」
あーーーーーーーーーーやってしまった(笑
産地なんてレベル高いから、時期で誤魔化したのに、
まさかの地雷を踏んだ僕がいる。こっぱずかしい。
「貝は夏に産卵するので少し身痩せするんですよ、
だから冬の方が身が太って美味しくなるんです」
40才も過ぎてから貝の生態系の事実を知る僕。
僕が貝になりたい。

僕はその時ふと、隣にいる人の存在を思い出した。
僕は一緒に来た人と会話をしていないじゃないか・・・。
ネタの問題以上の問題に今気がついた。
食事は人と一緒に楽しく食べるから美味しんじゃないか。
一緒に楽しく食事をするなんて最大のマナーじゃないか。
この場には沈黙が続いている。

僕がいけなかった。
クエをブリと勝手な先入観で間違えた時から。
ご飯は何を食べても美味しければそれでいい(笑
大切なことは綺麗に食べることと、おしぼりをグシャグシャにしないこと。

普段、日本酒は飲まない僕だけれど
美味しいお寿司と日本酒の組み合わせは
ちょっと大人な自分に向き合えた瞬間でした。

今度は秋に行ってみよ!

 

頑張る皆々様を応援しております。
心の解説者®︎・構成ライター 平山 コウスケ

 

 

 

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